第3話「王が死に、王妃が死んだ」
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今回の学び
「王が死に、王妃が死んだ」——これは、ただの出来事の羅列です。ところが「王が死に、悲しみのあまり王妃が死んだ」と一言加えるだけで、物語に変わります。イギリスの小説家E.M.フォースターは、前者をストーリー(時系列に並んだ出来事)、後者をプロット(物語の骨格)と呼びました。違いは「なぜ起きたか」という因果関係があるかどうかです。設定資料がどれだけ分厚くても、それが本編の因果に影響しないなら、物語は1ミリも前に進みません。逆に言えば、出来事と出来事を「だから」「そのせいで」でつないだ瞬間、読者は登場人物の感情に寄り添い、二人の間にどんな愛があったのかを想像しはじめます。メモばかりが増えて手が止まったときは、「この設定は、次の出来事の原因になっているか?」と問い直してみてください。